今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

瀬那先生で頭の中がいっぱいだ。

瀬那先生のことが好きだという気持ちで溢れている。



「今すぐ、誰にも邪魔されないところに行きたい」



瀬那先生は、私の髪の毛を指ですくった……。



私だって同じ気持ちだよ。

なにも気にせず瀬那先生とイチャイチャしたい……。



瀬那先生と私のおでこが……くっつく。

近すぎて、思わず呼吸を止めてしまう。

あと少しで……キスができそうな距離だ。



「つむぎのこと、ここから連れ出していい?」



そんなことできないのはわかってるけど、私は小さく「うん」と答えた。



想像していた返しとは違ったのか……瀬那先生のおでこが離れていった。



「そこは、それはできませんよ、って言わなきゃ」

「私、ウソつけないんです」



内心、瀬那先生から言っておいて?と思う私。



「けど、そんな風に言わせてるのは俺か」

「自覚はあるんですね」

「それくらい、つむぎは俺に影響されてるだろ?」



自信満々な瀬那先生。

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