かまってちょうだい!
この変態じみたことを言っているのは、幼なじみの前川陵(まえがわりょう)。家は隣で小学校からずっと一緒だ。一人っ子の陵は泣き虫で甘えん坊で、あたしがその面倒を見ていたってだけなんだけど、今は少しその関係が変わってる。
「紗季、好き」
あたしにそう言う陵の目は熱を持っている。あたしは頬を赤くして、「バカ!急に言わないでよ」と顔を逸らした。そう、あたしたちは世間一般で言う彼氏と彼女という関係だ。
「とりあえず上がりなよ。こんなところいたら熱中症になるし」
玄関でずっと抱きつかれていても困るので、あたしは諦めて陵を家に上げることにした。陵は「本当?嬉しい!」と見えない尻尾をブンブン振る。
こうして、突然おうちデートが始まった。
リビングに入ると、陵は「涼しい〜」と言いながらまるで自分の家のようにソファに腰掛ける。まあ、あたしと陵の仲は親公認だから互いに行き来しても問題ないんだけど……。
陵はまだお昼ご飯を食べていなかったようなので、チャーハンの残りを出すことにした。作りすぎちゃったんだよね。
「紗季、好き」
あたしにそう言う陵の目は熱を持っている。あたしは頬を赤くして、「バカ!急に言わないでよ」と顔を逸らした。そう、あたしたちは世間一般で言う彼氏と彼女という関係だ。
「とりあえず上がりなよ。こんなところいたら熱中症になるし」
玄関でずっと抱きつかれていても困るので、あたしは諦めて陵を家に上げることにした。陵は「本当?嬉しい!」と見えない尻尾をブンブン振る。
こうして、突然おうちデートが始まった。
リビングに入ると、陵は「涼しい〜」と言いながらまるで自分の家のようにソファに腰掛ける。まあ、あたしと陵の仲は親公認だから互いに行き来しても問題ないんだけど……。
陵はまだお昼ご飯を食べていなかったようなので、チャーハンの残りを出すことにした。作りすぎちゃったんだよね。