旧校舎のミチコさん
歩くたびに床がギシギシと鳴る。
ホコリの匂い。
暗い廊下。
校舎が古いため、床が今にも抜け落ちてしまいそうだ。
辺りは、シーンと静まり返り物音一つしない。
「ねぇ、ミチコさんって本当に出るのかな〜?」
「ただの噂だよ。心配いらないって!」
階段を昇り降りしても、何も出る気配は出なかった。
「はぁ、やっぱり何も無いんじゃん。」
「もうそろそろ帰る?」
「そうだね。お開きにしようか。」
私達が帰ろうとしたその時。