浅草の喫茶店と探偵ミステリー~血に染まった赤いバラ~
プロローグ。

 20××年。文化がさらに発達したこの時代。
東京都台東区にある浅草は、いつも賑わしかった。
 観光地でも有名な場所といえ浅草寺の雷門などだが
他にも多くの神社や商店街などがある。

浅草寺(せんそうじ)は、1400年近い歴史をもつ
都内最古の寺だ。
 聖観世音菩薩様(御秘仏)が祀られている。

そこを抜けてすぐに現れるのが、日本でもっとも
古い商店街のひとつと云われている「仲見世通り」。
 浅草らしい工芸品や民芸品・甘味店など89の店が
ずらりと立ち並ぶ。

 俺は立花駆(たちばなかける)。東京にある大学で
教育学部に通い将来学校の教師になるべく毎日勉強中だ。
 と言っても俺の場合は、赤ん坊の時に捨てられ
施設で育ったため学費、生活費は、全て自己負担。
 そのためにバイト三昧。まぁ苦学生ってやつだ。

そのために割りのいいバイトを探していた。
 するとたまたま住んでる安いアパートから
少し離れた場所にある喫茶店がバイトを募集していた。
 時給1500円。週4日勤務(休日気まぐれ)
勤務時間AM9~12時。PM17~20時間。どちらかでも可。
 バイト以外での手伝いでプラス特別手当て付き。

4日勤務で時給1500円は、魅力的だ!
 それにバイト以外ってのがよく分からないが、それを
手伝えば特別手当てまで付く!!
 時間も大学が終わった後なら働けるし。

しかし休日が気まぐれって何だ?
 まぁ、よく分からないが喫茶店の仕込みとかの
手伝いか何かだろう。
 俺は、その時は、そんな風にお気楽に考えていた。
しかしそれは後になって後悔することに……。

あれから無事に採用されて2週間が経った。
 俺は、大学の講義が終わると慌てて電車に乗り浅草駅で降りる。
 改札口に着くと付けていた携帯に話しかけた。

「電車の電子カード」

『電子カードに接続します』

 この携帯は、PCデジタルウォッチ(通称PCウォッチ)
IAになっていて話しかけると電子カードから
スマホと同じ役割をしてくれる。
 改札口にウォッチを向けると赤外線で反応し
ピッと音がすると開いた。

 請求は、携帯会社から来るので
わざわざ電子カードを買わなくても済む。
 急いで改札口から出るとバイト先である喫茶店
『KANZAKI』に向かった。

 『KANZAKI』は、商店街の途中にある。だが
そこの店長&オーナーは、かなりの変わり者だった。
 店の前に行くと貼り紙が貼ってあった。

『問題。駅近くに住んでいる最高高齢者の名は?』

< 1 / 115 >

この作品をシェア

pagetop