世界が終わるとき、そこに愛はありますか

そんなことがあって早1週間。


あたしと深景さんの関係は何にも変わらない。


深景さんがあたしを求めてきたら応じるだけ。


愛情なんて感じない。


でも、それでもいい。


それでもあたしは幸せだ。


初めから高望みなんてしていない。


深景さんの近くにいれたらそれでいい。


あの叔父、叔母、母親、から離れたところにいれるならそれでいいんだ。


「なんか最近雪花変わったよね」


「ね、明るくなったよね。なんかいいことあった?」


なんて愛結や奈津に言ってもらえるようになったのは、唯さんの協力もあってのこと。


「いろいろあって、お姉ちゃんの友達から化粧品たくさんもらったの」


しっかりメイクしてると自分に自身がついて明るく振る舞える。
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