世界が終わるとき、そこに愛はありますか

終焉

─ガタッ


─ゴトッ


荒い砂利道を車が跳ねる。


真っ暗闇の中、ヘッドライトだけが行き先を照らしている。


何度も何度も読み返した。


何度も何度も傷ついた。


そして、何百回目かのとき、やっと理解できた。


自分がいかに馬鹿なのかを。


そして、さらに何十回も読み直して、憎しみを取り戻した。


それから何十回も読めば、次に沸き起こるのは殺意。


そう、復讐心。


燃え尽きた火種が息を吹き替えした。


「一応着いたけど、本当にいいのか」


「いいの」


「アイツが俺の誘いに乗ってこんなところに来るわけがない」


「ううん。来る。こっちからここを指定した時点で、向こうもすべて察してるはずだから」


車を降りると、雲1つない夜空が広がっていた。
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