切ないほど、愛おしい
時刻を確認すると、午前7時半。
昨日着たまま眠ってしまった服の皺を伸ばしながら、部屋のドアを開けた。
「あの・・・」
静まりかえった部屋に声を掛けリビングへと入って行く。
広いリビングに置かれたソファーの上に、綺麗にたたまれたタオルケット。
きっと、私がベットを使ったせいで、家主である男性はここで眠ったんだわ。
なんだか申し訳ない。
ん?
その時、テーブルの上に1枚のメモがあることに気がついた。
『おはようございます。
体調は大丈夫ですか?
まだ本調子でないのなら、無理せずに病院で診てもらってください。
私は所用があるので、先に出ます。
冷蔵庫にフルーツと軽食があるので好きに食べてください』
なんて不用心な。
私が何か盗むとか思わないのかしら。
まあ、そんなことはしないけれど。
『昨日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
お陰で元気になりました。
ありがとうございました』
持っていたメモ帳にお礼を書いてから、ふと悩んでしまった。
こういうときって、連絡先を残すべきなのかしら?
いや、部屋を一晩借りただけだし不要よね。
じゃあ、泊めてもらったお礼を?
とりあえず、手持ちの封筒に1万円を入れメモと一緒に置く。
迷惑料とシーツのクリーニング代ってとこかしら。
後は、とにかくここから消えなくちゃ。
昨日着たまま眠ってしまった服の皺を伸ばしながら、部屋のドアを開けた。
「あの・・・」
静まりかえった部屋に声を掛けリビングへと入って行く。
広いリビングに置かれたソファーの上に、綺麗にたたまれたタオルケット。
きっと、私がベットを使ったせいで、家主である男性はここで眠ったんだわ。
なんだか申し訳ない。
ん?
その時、テーブルの上に1枚のメモがあることに気がついた。
『おはようございます。
体調は大丈夫ですか?
まだ本調子でないのなら、無理せずに病院で診てもらってください。
私は所用があるので、先に出ます。
冷蔵庫にフルーツと軽食があるので好きに食べてください』
なんて不用心な。
私が何か盗むとか思わないのかしら。
まあ、そんなことはしないけれど。
『昨日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
お陰で元気になりました。
ありがとうございました』
持っていたメモ帳にお礼を書いてから、ふと悩んでしまった。
こういうときって、連絡先を残すべきなのかしら?
いや、部屋を一晩借りただけだし不要よね。
じゃあ、泊めてもらったお礼を?
とりあえず、手持ちの封筒に1万円を入れメモと一緒に置く。
迷惑料とシーツのクリーニング代ってとこかしら。
後は、とにかくここから消えなくちゃ。