切ないほど、愛おしい
「何で黙っているんだ。あんたの誤診だろっ」
大きな声で詰め寄ってくる男性。
「・・・」
私は何も答えられないまま、その場に立ち尽くした。
決して私は間違ったことはしていない。
昨日の時点では、エコーにも血液検査にも異常はなかった。
確かに、患者さんは不安を訴えていたけれど、あの状況であれば自宅安静の指示が妥当だと思う。
「お前が俺の子を殺したんだろうがっ」
「それは・・・」
違いますと言いたくて言えない。
「お前が大丈夫だって言ったから、だから・・・」
悔しそうに唇を噛み近づいてくる男性に、私は無意識のうちに後退りした。
怖い。
逃げたい。
でも、逃出すわけにはいかない。
分かっているんだけれど・・・
その時、
「ご主人、どうか落ち着いてください」
凜とした声が聞こえてきた。
現れたのは白衣の男性。
その姿を見て、私はなぜかホッとした。
「産科部長の亀井です。奥様の状態についてご説明しますので、こちらへお願いします」
低く落ちついた声で診察室へと誘導する産科部長。
その堂々とした態度に、ご主人はためらうこともなく私から離れていった。
大きな声で詰め寄ってくる男性。
「・・・」
私は何も答えられないまま、その場に立ち尽くした。
決して私は間違ったことはしていない。
昨日の時点では、エコーにも血液検査にも異常はなかった。
確かに、患者さんは不安を訴えていたけれど、あの状況であれば自宅安静の指示が妥当だと思う。
「お前が俺の子を殺したんだろうがっ」
「それは・・・」
違いますと言いたくて言えない。
「お前が大丈夫だって言ったから、だから・・・」
悔しそうに唇を噛み近づいてくる男性に、私は無意識のうちに後退りした。
怖い。
逃げたい。
でも、逃出すわけにはいかない。
分かっているんだけれど・・・
その時、
「ご主人、どうか落ち着いてください」
凜とした声が聞こえてきた。
現れたのは白衣の男性。
その姿を見て、私はなぜかホッとした。
「産科部長の亀井です。奥様の状態についてご説明しますので、こちらへお願いします」
低く落ちついた声で診察室へと誘導する産科部長。
その堂々とした態度に、ご主人はためらうこともなく私から離れていった。