無気力さんと同居するらしい



……水飲も

俺にしては色々考えすぎて喉渇いた


でも立ち上がるのめんどい

冷蔵庫がこっち来いよ

はぁ

えっこらよいと重い体を起こす

うざったい立ちくらみと共に足を動かす


この立ちくらみ特有の痛みと少し暗い視界に耐えながら冷蔵庫の扉を開けた

「っ!」

…これ

冷蔵庫の真ん中の段、白い皿に盛り付けられたチャーハンのようなもの

ラッピングされたその上に貼り付けられたメモ


ーーお昼。優秀な同居人より


斜め上りの綺麗な字でそう書いてあった


…だからさぁ

昼飯くらい自分でなんとかするって言ったのに


…呆れながら、ちょっと恥ずかしい気もしながら

綺麗に盛り付けられた昼飯を見て思わず口角が上がった

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