無気力さんと同居するらしい


「梓、遅いわよ」

「あ、ご、めん」

「どしたの?変な顔して」

「え、いや!なんでもない」

…結花が実験の準備を着々と進める

その横で、こっそりさっきの紙を開いた



  今日帰り遅くなる。夕飯先食べて



え…めっちゃ私情

他人のフリって言ってこれ渡す?

もっと良い伝え方…

あーそういえば私達連絡先交換してない

それにしても原始的だな

…


「梓?何を微笑んでんの?」

…え?

「ほ、微笑んでた?」

「微妙にわらってた」

え、何それ私キモい

「ごめんごめん」

…微笑んでたの?私

結花に怪しまれながら、紙を畳んでポッケに入れた


「…あっ!」

私今日…っ

「うお、何だよ」

「どしたのよ」

あ、いや

「ごめんなんでもない」

「さっきから変よ梓」

「なんだなんだ」

「ごめんごめん!本当なんでもないから!」

怪しんでる2人に両腕を振って誤魔化す


……

つい声が出てしまった


そうそう、さっき思い出したんだけど私今日バイトだ

がっつり入ってる

どうしよ、伝えたほうがいいかな

もしかしたら真琴君が帰った時に家にいないかもしれない

家に置き手紙しておけばいい…?


…んー

いや、伝えたほうがいいよな

ご飯とかもあるし…

…だがどうやって

ポッケに入れた紙を再び取り出す…

原始的だが…これしかないか

< 146 / 317 >

この作品をシェア

pagetop