無気力さんと同居するらしい


「いきなりこんな話になって大変だったでしょう」

「ええ、まぁ」

「我が家だと思ってくつろいでね!」

「ありがとうございます」

私の家とは真逆の方向にあるちょっといいマンション

ここいらでは1、2を争う高層ビルである

その四階に住んでおられる

しばらく私の家はこのちょっといいマンションになる


「それでね!家のことなんだけどね!」

はい…

「実は私たちの実家が高校から遠いから真琴はこっちで下宿してるの!一人暮らしで」

…ほぉ

「だから梓ちゃんもここに住むことになるの」

……はぁ

「真琴と2人で!」

にっこり笑顔の織原さん


……
……はぁ!?

え、つまりそれはつまり

私は…お、織原真琴くんと
ふ、二人で暮らす…?

いやいやいやいや!さすがにそれは…

「私たちも急だったから」

うぐっ

「どうしてもこういう展開になっちゃったけど…仲良くしてあげてね!」

…た、確かに我が家の勝手で上がらせてもらっている身ではありますが…

…織原真琴くんと2人で暮らせと?


えと、だってそれって

世間一般で言う…


同居…!?

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