ゼツボウカクレンボ
「ぎゃあああ!!!!!」

なんで,なんで,なんで,なんで,なんで…

私の体はすけているの?

私は慌てて鏡を掴んだ…はずだった。

私が伸ばした手は,いつかのドラマで見た光景だった。

物が…掴めない。

おとぎ話の世界と現実が繋がってしまったような,怖すぎる感覚が,身体中に広がる。

「ざまあみろ…!!」

そう言ったのは鏡の裏から出てきた…

“錫斗”だった。
< 20 / 34 >

この作品をシェア

pagetop