恐怖庵
あれからどのくらい布団を被っていたのでしょうか…。
どれくらい、耳元で叫ばれたでしょうか…
布団越しではありましたが
朝日が部屋に差し込んできているのがわかりました。
起きたら汗びっしょりでしたが
彼女の姿はもうありませんでした。
悪い夢…
海で遊びすぎて悪い夢を見た。
そう思いましたが
泥水のようなものが
玄関からベットまで
一直線に伝っているのを見たときは心臓が止まる思いでした。
それともうひとつ驚いたのが
「は?竹内まみ?
誰だよそれ」
翌日、弘樹から聞いたのですが
あの合コンに遅れてきた子などおらず
竹内まみという女性など居なかったらいしいのです。
僕がみた、話した、メールをした
あの竹内まみとは、なんだったのでしょうか…
それ以来、彼女からメールが来ることはありませんでしたが
あの時
《顔見せてよ》
布団をとり
彼女と顔を合わせていたら僕はどうなっていたのか…
考えるだけでゾッとします。