カフェの店員はデートします！
早乙女さんが弁護士バッジと名刺を見せると、「弁護士！？」と店員さんと男性は驚く。早乙女さんは話し始めた。

「確かに、このパスタにはつまようじが入っています。しかし、実害が発生しない場合は慰謝料を払わなくてもいいんです」

「はあ？何だよ、それ……」

「そしてこれはもしもの話ですが、あなたが故意にそのパスタにつまようじを入れた場合は詐欺罪が適用されることになります。十年以下の懲役となりますね」

早乙女さんがそう言うと、男性の顔は真っ青になっていく。どうやら早乙女さんのもしもの話が当たったみたい。

「もういい！！」

男性はそう言い、女性を連れて去って行った。早乙女さんは店員さんからお礼を言われていて、私は「かっこよかった」と微笑んだ。



それからレストランで食事をして、パレードを見てたくさん遊んで帰る時間となってしまった。

「今日は楽しかったです！」

私が笑うと、「僕も楽しかったです！でも、少しだけいいですか？」と言われ、早乙女さんが何かを取り出す。
< 17 / 26 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop