あの丘で、シリウスに願いを
「まこと先生、いーなー。柊子ちゃん、俺には会いたいって言ってない?」
「お前はナナのエサやりに帰るたび、ちょこちょこのぞきに行ってるんだろ?」

そこへふらりと翔太がやってきた。

「だって、冬輝かわいいからさー」
「自分の子ならもっと可愛いぞ、翔太」
「えー。自分の子供だと、可愛がるだけじゃダメじゃん?育てるとかさ、無理。
ま、とりあえず今日は洸平にお願いするとして。
まこと先生の今日の予定は?」
「予定というか…行きたい所はあるんです」
「へぇ、どこ?」

興味があるのだろうか。翔太が身を乗り出すように尋ねた。

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