地獄船
鬼は俺たちに手を伸ばすと、俺と綾、浩成とミヅキを左右の手の中に収めた。


そのまま持ち上げられ、運ばれる。


鬼の手は異常に熱く、ゴツゴツと角ばっている。


爪はとがり、指に生えている毛も固くて剛毛だ。


そんな手に拘束されていると思うと体が震えた。


だけど、俺は無理やり笑顔を浮かべていた。


俺の隣で不安そうな表情を浮かべている綾へ向けて、どうにかほほ笑んでいたのだった。

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