君の腋を舐めたい


・・・どうやら大丈夫のようだねぇ。


・・・この部屋には、
俺を指し示す“万に一つ”は無・・・


「福留君。」


「あ、は~い。」


「タン塩は美味しかったですか?」


「!!?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「え・・え~っと・・何の話ですかぁ?」


「ここに書いてあります。」


豊川が・・・壁に掛けてあったカレンダーを指さした・・???


「・・・・・!!?」


「【福ちゃん 焼き肉】
昨日の日付の所に書いてあります。

どうやら水沢巡査長はカレンダーに予定を書き込むタイプだったようですね。」


「・・・・・・・・・・・・・。」



「え・・!?福留さん、昨日水沢さんとご飯食べたんですか・・?」


「・・・あ・・実は・・
そうだったんだよねぇ!

いやほら、アサミさんって警察仲間とは飯行かないって頑なに言ってた人だから、

皆にも内緒にしておいたほうがいいかなぁって!」



「と言うことは、“無事な彼女の姿”を最後に見たのは君ということになりますね。」


「そ・・そうっすねぇ。でも22時にはお開きになってアサミさんと別れたので、

その後どうしたかは俺も分からないっすよ?」

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