君の腋を舐めたい


「どこまでが現実で、
どこまでが夢なのか分からなかった。

福ちゃんに犯されてた時も、

チヅルちゃんが泣きながら・・
葛藤しながら私の体に触ってきた時も、

ずっと意識は混濁してた。」


「残念ながら全て現実なので、
受け止めて頂くしかありませんね。」


「・・・・しょうがないね・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・しょうがない・・ね・・。」


「・・・・・・・・・・・。」



「ねぇ・・豊川刑事・・・。」


「はい。」


「全部現実だけど・・でも・・
ホントに夢も見たんですよ。」


「・・・・・・・・・。」


「多分・・福ちゃんにスーツケースに入れられて運び出されてる時だと思うけど・・。」


「・・・・・・。」


「何故か・・ヨシトが居た・・。

だから必死に・・
ヨシトに助けを求めてた。」


「ちょうどあなたが三枝さんの家に運び込まれた時、たまたま近くで、

星野君がひったくり犯に一本背負いを食らわせていたからだと思われます。」



「2回目はあなたも一緒に居た。」


「・・・・・・・。」

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