ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
課長は私の腕を掴んだ。

「課長!?」

「二人で食事しないか?」

「え、あ…」

「今後の事について色々と話をしよう」

「仕事の話ではなく・・・」

「上司と部下としてではなく…夫婦としてその二人の将来についての話だ。綿密に計画を立てて…」

「では…まずはプライベートの携番を教え合わないと」

「あ、そうだな…」

課長は私の手を放して、足許に置いたブリーフケースからプライベート用のスマートフォンを取り出した。


そして、メモ用紙に携番を書いた。

社内用の携番は知っていたが、プライベート用の携番は知らなかった。

「これが俺のプライベート用の携番だ。後で君の携番も教えてくれ、有村」

「あ、はい」

「正式な婚約発表があるまで、その皆には内緒だぞ。有村」

「あ、はい」

上司と部下の関係が抜けきれない私達だけど、私の想像以上に結婚話が進行していった。
課長と見合いする姉が羨ましいと思ったけど、まさか私が課長と結婚する羽目になるなんて、誰が予想しただろう。



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