君を輝かせるのは私だけ。
やっぱり言ったらダメだった?
ソワソワとしてる私に、
「なんでそう思う?」
宮本選手が聞く。
「体重のかかり方というか身体の使い方?バランス?が、この前のワールドカップ の映像見たときと違うから…」
「ほんっと面白いね、きみ。」
え、、、
宮本選手はお腹を抱えて笑い始める。
なんか変なこと言った!?
「痛めているけど、できない痛みじゃないよ。スパイクも打てるし。」
そう言って、ちょっと危ないから避けてな?と、声をかけて私をコートから外して、
軽く自分で投げたボールを反対のコートからジャンプして打つ。
うん、形は相変わらず綺麗なんだけど…
「もう一回ストレートにお願いします。」
「莉緒、「健さんいいよ!」」
私を止めようとした健くんに宮本選手がいう。
もう一度見せてもらったフォームを頭にインプットする。
「あの!コートに入ってもいいですか。」
私の言葉にさっきまで止めようとしてた健くんはニヤリと笑って、
「莉緒、俺からお前に日頃のお礼ね。」
そう言ってセッターとブロックを割り振ってくれる。
「祐真!試合と同じでいいから!」
「いや、さすがに、」
「いーから!ガチ、で頼む!」