君を輝かせるのは私だけ。
「…嘘つき。あお可愛くない」

だいぶ、はぁ?と文句を言いたい気持ちを抑えて、

「どーせ、可愛くないですよ。」

「ちょ、喧嘩?」

迎えに来てくれたであろう2人を置いて、

歩き出す。

どーせ、可愛くないですよ、

どーせ…

はぁ、本当可愛くない。

ため息をついて、背伸びする。

お喋りしちゃった分、取り返さなきゃ。

頑張るしか、取り柄ないし、やるしか存在価値がないんだから!

自分を奮い立たせて、

次の撮影まで集中する。

その間、渉たちに話しかけられた気もするけど内容まで覚えてない…
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