君を輝かせるのは私だけ。
第6章 悪意
祐真side
最初はそこまで高くなかった視聴率も、
例年に比べると高視聴率を更新しまくっちゃうくらいに、
バレーボールを見てくれる人が日に日に増えた。
女子の大会も終わり、結果は2位。
あの後チームメイトが予想してたとおりに、
あおに話しかけてきたのを渉と2人で阻止したのももう懐かしい。
いよいよオリンピックシーズン真っ盛り。
今日もバラエティに呼んでもらってて撮影が二つある。
それが終わったら帰ってミーティング。
前回の大会で、男女ともに注目度が一気に上がって、
中でも特に、あおと健さん、渉、俺、由香、女子のキャプテンは、テレビの出演希望が山のようになった。
あおのはチーム全員で出るもの以外は全てお断りしたらしい。
健さんとリサちゃんが相当頑張って、
オリンピック後メダルを取ることができた時は連れて出ます、と健さんが言ったことで、
レア度が増すということもあってか、なんとか話は落ち着いたらしい。
というわけで、
だいたい5人セットで回ったり、男子だけの3人で回ったり。
あおは前回の大会後はその前も忙しそうだったけど、
もう怒涛の追い込みを始めてて、
バレーのこと以外で話しかけるのは気がひけるくらいバレーのみの生活を送ってる。
疲れ果ててミーティングが終わった後、
糸が切れたようにその場で寝てしまったりするから、
健さんと2人で運ぶのは最近の日課になってきてる。
…俺だけで運びたいけど、
どんなとこで誰が見てて、
あおに対して攻撃してくるかわからないから、
いつも健さんがあおを抱えて部屋まで連れていくのに横に連れそってるだけ。
…本当はもっと話したり、触れたりしたいけど、
あおと決めたことだし、これが俺たちの夢なんだから我慢というか…
今すべきことは違うこと。
例年に比べると高視聴率を更新しまくっちゃうくらいに、
バレーボールを見てくれる人が日に日に増えた。
女子の大会も終わり、結果は2位。
あの後チームメイトが予想してたとおりに、
あおに話しかけてきたのを渉と2人で阻止したのももう懐かしい。
いよいよオリンピックシーズン真っ盛り。
今日もバラエティに呼んでもらってて撮影が二つある。
それが終わったら帰ってミーティング。
前回の大会で、男女ともに注目度が一気に上がって、
中でも特に、あおと健さん、渉、俺、由香、女子のキャプテンは、テレビの出演希望が山のようになった。
あおのはチーム全員で出るもの以外は全てお断りしたらしい。
健さんとリサちゃんが相当頑張って、
オリンピック後メダルを取ることができた時は連れて出ます、と健さんが言ったことで、
レア度が増すということもあってか、なんとか話は落ち着いたらしい。
というわけで、
だいたい5人セットで回ったり、男子だけの3人で回ったり。
あおは前回の大会後はその前も忙しそうだったけど、
もう怒涛の追い込みを始めてて、
バレーのこと以外で話しかけるのは気がひけるくらいバレーのみの生活を送ってる。
疲れ果ててミーティングが終わった後、
糸が切れたようにその場で寝てしまったりするから、
健さんと2人で運ぶのは最近の日課になってきてる。
…俺だけで運びたいけど、
どんなとこで誰が見てて、
あおに対して攻撃してくるかわからないから、
いつも健さんがあおを抱えて部屋まで連れていくのに横に連れそってるだけ。
…本当はもっと話したり、触れたりしたいけど、
あおと決めたことだし、これが俺たちの夢なんだから我慢というか…
今すべきことは違うこと。