*・.・* 時間旅行 *・.・*
青葉夏生
「…………はじめまして。
青葉学園中等部3年の藤堂夏生です。」





あれから一週間悩んだ彼女は………

「先生、紹介して下さい。」と言って来た。

「けど……まだ俺との条件を………」

「澤先生達も一緒に聞いてもらった方が良いかと…………。
進学するなら、高校の先生達にも話して
これからのアイデアを貰いたいなぁって………。
他所に行くなら、寮生活にもなるし………。
それに先生と澤先生は、ウチの先生だから
上司に反発は出来ないけど。
澤先生のお兄さんだったら、お願い出来る事も増えるかな?って……。」

思った以上に深刻そうな相談だ。

まぁ、彼女は人生をかけてるみたいだからな。

「分かった。
澤先生達に伝えとく。
予定を合わせるから、少し時間がかかるかもしれないけど。
ゆっくり時間を取って、しっかり聞くから………
ちょっと待ってて。」と伝えた。

それから直ぐ尚人に連絡すると

お兄さんと相談して『一週間後なら大丈夫だ』と返事をもらった。

幼い女の子が、これ程悩んで行動を起こしているのだからと。

無理して時間を空けてくれたみたいだった。

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