予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 映画のスポンサーとして試写会に参加すれば主演女優からマネージャーを通して連絡先を渡されたりだとか、カタログ撮影に立ちあえば美しい外国人モデルたちから熱烈なアプローチをうけたりだとか、飛行機に乗ればいつのまにか客室乗務員の手書きの電話番号入りの名刺がポケットにまぎれ込んでいたりだとか。

 社長が女性たちから声をかけられるのは日常茶飯事だ。

 そんな彼のそばで秘書として働いていた私が、柊人さんに憧れと恋心を抱くのに時間はかからなかった。

 でも、真面目さしか取り柄のない一介の秘書の私が、極上の男性である柊人さんに相手にされるわけないってことはちゃんとわきまえていた。
 


 ひそかに想い続ければいつか想いが届くかも……。

 なんてありえない夢を見るほど世間知らずじゃない。



 それなのに、なんでこんなことになってしまったのか。

 私はひとり頭を抱えた。





 


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