■王とメイドの切ない恋物語■
「ありがとうございます。大切にします」

「うん、よく似合っているよ」

トーマ様も、満足そうに頷いている。

私は、胸元で輝いているピンクの宝石を見つめた。

トーマ様が、ネックレスをプレゼントしてくれるなんて本当に夢のよう。

薄いピンクの宝石…

あっ





「あの、トーマ様。この前、私に好きな色を聞きに来たのって…」

「あぁ。リリアに、ランチのお礼にネックレスをプレゼントをしたくて、本人に聞くのが一番いいと思ってさ」

と、微笑んだ。

あれ、私へのプレゼントのことだったんだ。

あの時は、エリザベス様へのプレゼントかと勘違いして落ち込んだっけ。

私は可笑しくなって、クスッと笑った。

「ん?」

トーマ様が不思議そうに、こっちを見る。

「あ、なんでもありません」

私は、あははと照れ隠しの為に笑った。

なんか今、全てが、うまくいってる気がするよ。


この幸せが・・・・

ずっと続きますように。
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