■王とメイドの切ない恋物語■

仮の・・・

「いやー、今日も天気が良くて、最高だね。リリアさん」


今日も、チチリさんは、ご機嫌だ。

あの日以来、ずっとこんな感じである。




「あはは リリアさんってなんですか。チチリさんにさん付けで呼ばれたら、ものすごい違和感があります」

「なぬーっ 敬意を表して、さん付けにしたのにさ。つれない奴め」


チチリさんは、いじけた顔をする。

口元、笑ってますよ、チチリさん。



チチリさんは、あの日、ルアンさんから全てを聞き、


私のことなら、いつになってもいい。

ルアンを応援するわって話になったらしい。

ルアンさん、嬉しくて泣いてたらしいよ。


私は、その話を聞いた時、心がとても温かくなった。

やっぱり愛だね。


自分のことより、相手を思う。

これって愛だよね。

うらやましいな。

私も、そういう相思相愛ってものになりたいよ。

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