■王とメイドの切ない恋物語■

季節の変わり目

ラノス様も、帰り、またお城に平穏な日々が、やってくる。



トーマ様の部屋に、お泊りから1週間。

愛情たっぷり充電された私は、元気一杯だった。

今日までは…。



なんか朝から熱っぽくって、体がだるい。

風邪かな?

仕事が、終わったらドクターに診てもらおう。



私は、あまり無理しないようにノルマをこなした。

昼食になり、食堂に向かった。

今日はビーフシチューがランチらしい。



なんだか、食欲が無い。

私がスプーンを持ったまま、ビーフシチューを見つめていると、チチリさんが、近寄ってきた。


「どうしたの?」

「ん…、なんか朝から体調悪くて」

私がそう言うと、チチリさんは、私の額に手を当てた。


「リリア、ちょっと熱があるわよ」

あ、やっぱり?

「マーヤさんには、私が言っておくから、午後から休みなよ。今から、ドクターに診てもらえば?」

そうだよね。

あんまり無理して、こじらせたら後が厄介だし、みんなにうつしても悪いしな。


「うん。そうするよ。ありがとう。マーヤさんによろしく」

私が、そう言うと

「はいはーい」

と、チチリさんは、席を立ち、食堂から出ていった。


早速、言いに行ってくれたのかな?

私も、医務室に向かおう。

私は無理やりビーフシチューを少し食べ、コックに

「残してごめんなさい」

と謝り、医務室に向かった。


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