■王とメイドの切ない恋物語■
チチリさんといると、本当に楽しい。

バカなことでも、何でも話せる。

村での生活は、家事をしているだけで、1日が過ぎていくから、こういう時間が、本当に貴重で大切なものに思えた。

「リリア、そろそろ寝ないと明日大変なんじゃない?」

チチリさんが時計を指差すので、見てみると、結構な時間になっていた。

楽しいと、時間ってあっという間に過ぎるよね。


「本当、もうこんな時間。長々とお邪魔しました。また明日ね、チチリさん」

「はーい、リリアなら、いつでも歓迎よ。お休み また明日ね」




私達は、手を振って別れ、私は少し薄暗くなった廊下を歩いて、自分の部屋に向かった。



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