悪魔くんと天使くん
始まったと同時にガヤガヤと賑やかになった。

私の高校は一般の人も参加OKなのだ。

そのせいかたくさんの人が来てくれる。

「ストロベリーパンケーキ1つとオレンジジュース2つとたまごサンド1つお願いします!」

「「「はーい!」」」

おかげさまで私たちのカフェも大繁盛している。

廊下に大行列ができるほどだよ。

うぅ…忙しすぎる。

その後もお客様は増え続けた。

全然終わらないし落ち着かないよ…。

カフェて意外と忙しいんだね。

「白河さん!呼び込みの子と交代の時間だよ!」

「はい!」

え!?嘘!?もうそんな時間!?

そう思いつつも返事をし急いでそちらへ向かった。

よし!呼び込み頑張るか!

私は午後からは呼び込み担当。

正直もう呼び込みしなくても大丈夫な気がするんだけどね。

さっきまでバタバタで疲れたしゆっくり見ながら呼び込みしていきますか。

「お前も呼び込み一緒かよ。」

「え…?あ…。」

庵くんだ。

ということは庵くんも呼び込みなのかな?

「庵くんも呼び込みなの?」

「ジャンケン負けて仕方なくな。」

「そうなんだ。」

「なぁ、一緒に呼び込みしようぜ。そしたら俺、べつに声出さなくていいだろ?」

「えっと…。」

文化祭という楽しい日まで酷いことを言われて嫌な思いするのはお許しを!

「他クラスの友達と行こって約束してるの!だからごめん!」

そういいって走ってげた。

「…そんなに俺のこと嫌なのかよ。」

庵くんが悲しそうに呟いたその言葉は私には聞こえなかった。
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