俺様社長と溺愛婚前同居!?

溺愛モーニングルーティン

***

――朝。

 アラームの設定時間より少し早く目を覚ました俺は、ベッドサイドに置いていたスマホを手に取る。アラームを解除したあと、ふと隣にいる結花のほうに視線を向ける。

「ううん……」

 寝返りを打って、こっちに顔が向いた。

 さらさらのストレートの髪が頬にかかって、邪魔なのだろう。手を伸ばしてその髪を退けると、穏やかな寝顔に戻る。

「可愛いな……」

 子猫のような愛らしい寝顔をしている結花を見て、思わず呟いてしまった。

 強引に結婚の話を進めて同居に持ち込んだからこそ、ゆっくりと距離を縮めていこうと考えた。

 まずはデートだ。

 仕事上の付き合いがあったから、ある程度の素性は分かっているものの、男女としての付き合いはない。

 お互いの理解をもっと深めるため、プラトニックなデートをしていくことに決めた。


 昨日は初デートをしたのだが、結花は俺たちのことを兄妹に見えるのではないかと言い出した。

 何でそうなる?

 どこからどう見てもカップルに見えるはずだ。
 やはり鈍感な結花は、俺の気持ちに微塵も気付いていない。

 もっと男として意識してもらえるように、アプローチの仕方を変えるべきか。
< 116 / 177 >

この作品をシェア

pagetop