俺様社長と溺愛婚前同居!?

新しいお客さん


 賢人さんと同居し始めて一ヵ月。

 この生活にもだんだん慣れてきて、リズムが掴めてきた気がする。

 家の掃除は隔日にやってくるハウスキーパーさんがやってくれていて、いつも清潔で整頓された状態がキープされている。
 料理を任されている私は、朝と夜はマンションで料理をする。ランチは今まで通り、シンクフロンティアのキッチンで作っている。

 最近では社員さんたちと同じメニューで食べてくれるようになり、お弁当は作らなくてよくなった。

 賢人さんが仕事を終わらせて帰ってくるのが、大体八時ごろ。

 家に帰ってくるとすぐにお風呂に入りたい賢人さんは、玄関から直行でバスルームへ向かう。入浴後リビングに来ると、リラックスした様子でソファに座る。
 キッチンで料理をしている私をじっと観察してくる。

「恥ずかしいから、見ないで」

 と言っても、全然やめてくれない。熱い眼差しで見つめられると、ドキドキしてしまって緊張する。

 困ったな……。

 嬉しいような、恥ずかしいような。
 私、きっと顔が赤くなっているに違いない。

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