極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました

 そう言うと、畔の頭を撫でてくれる。
 まだ不安もあるが、椿生の言葉は畔の心にずっと入ってくると、安心してしまうのだ。

 畔の表情が少し明るくなったのを感じ、椿生は安心した表情になり、『ちょっと待ってて』と、彼は畔から手を離した。

 言われた通りにダークブラウンのふんわりとしたソファに座り、畔はキョロキョロと改めて彼の部屋を見た。窓と反対側にピアノが置いてあった。白色のおしゃれなものだが、しっかりとしたもので高級感があるデザインだった。

 『おまたせ。約束ものだよ』

 手話でそう言うと、畔の隣に座った椿生は1枚のクリアファイルを渡した。
 それを受け取った瞬間、畔はそれが何かすぐに理解した。
 楽譜だ。
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