今日も、明日も、お前に恋をする。




「み…て…」


んっ、


お母さんの声が聞こえる。


「未来、起きれる?」


私の体を優しく揺らして、声をかける。
ぼーっとする頭を働かせながら、横になっていた体を起き上がらせる。
その様子を見て、もう一度お母さんが問いかける。


「病院に着いたの、車から降りれる?」


「うん、大丈夫」


ゆっくりとお母さんの手を掴み、車から降りる。


特に目眩もないし、気持ち悪さもない。
もちろん、胸の痛みも。


このまま帰っても大丈夫なんじゃないかな、なんて思ったりする。
けれど、こんなことを言っても、きっとお母さんは帰ってくれないと思う。

これは、このまま診察を受けるしじかないだろうな…
と、覚悟を決める。


お母さんと一緒に病院の中に入る。
お母さんは受付に行き、私は近くの椅子に腰をかける。


お母さんがこっちに戻ってくるまで暇なので、携帯を開けた。
すると、大量のメッセージの通知があった。


大量のメッセージを送ってきた相手。
それは、昴先輩だった。


急いで、最新のメッセージを開く。


【こんだけ連絡して返事がないってことは、病院だよな?
俺は先に学校に行ってます。
落ち着いたら、連絡ください。  昴】


…っ!
先輩にメッセージ送るの忘れてた!


授業中とわかっていても、急いで先輩にメッセージを送る。


【すみません!
朝、胸がまた痛んで連絡できませんでした。
今、病院にいます。  未来】


このメッセージで送信ボタンを押す。


これで大丈夫。
放課後に確認をしてくれるはず。


携帯を閉じると、お母さんが私の隣に腰を落とした。


「診察する時、名前呼ぶって」


「はーい」


名前が呼ばれるまで、お母さんと一緒に待った。



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