友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
「病院で俺も聞きたいことがあるし。」
「なに?」
「いや、つわりの時にどうしたらいいかとか、父親としての心得をな。それに、エコーやってるとこ、この子が動いてるとこ、見たことないからさ。悔しいだろ。玲奈ばっかり。」
本当に悔しそうな顔をする渉に思わず微笑んでしまう。

そんな私に気づいた渉が私の方に視線を戻した。

そっと私の頬に触れる。

「本当に大丈夫か?」
「うん。」
「・・・俺にできること、なんかあったら言えよ?」
「うん。」
夕べも渉は私の背中をさすってくれたり、眠れるように足をマッサージしてくれた。

つわりで苦しむ私をいつもサポートしてくれている。

家事も眠気とつわりでほとんどできない私。今は渉が家事もしてくれていることが多い。
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