友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
第18章 真実 ~side 渉~
触れていた手から、玲奈の緊張が伝わってくる。

話始めてからずっと涙をこらえている玲奈。

小さな体で。

壊れてしまいそうな繊細な心を持つ玲奈が、精一杯強がっているのは、俺のためだとはじめからわかっている。

「ごめんなさい」
俺に向かって頭を下げた玲奈。

すぐにその体を抱きしめたいと玲奈に手を伸ばそうとしたところで、玲奈がソファから立ち上がった。

「少し、休むね。」
「玲奈」
その名前を呼んでも、玲奈は切なく微笑んで寝室へ向かい、静かに扉を閉めた。
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