夏の青、と君の青。

h「先生、帰ります。」

職員室に寄り薄毛の担任にそういった。
みるみる顔を赤くする彼が爆発する前にその場を離れた
廊下には見知った顔が三つあった

m「あれ、はるどうしたの?」

h「うんちょっと。
またあとでね〜
真白、紅香、桜夕。」

手を振りながら全速力で彼らを横切り校舎裏の駐輪場へ急ぐ





グァアアアアアアアアン





んー。
天気いい。
最高。






んー。
冬が行きそうな場所はどこかなー。
彼の匂いを探した。







〜なつ





また。

心臓を跳ね上げる重低音

学校へ続く道を勢いよく飛び出していく黒い車体
あの人、確か同じクラスの。。








名前は忘れたけど。。。









天気がいいな。


窓から体を乗り出す
んー
一つノビをした


「三さん、次体育だよ!
行かないと遅れちゃう。」
みたび


クラスメイトが慌てた表情でそういった
もうそんな時間?
t「ありがとう。
すぐいくね。」
軽く微笑むと彼女らも笑った
遅れて入った更衣室
括られた髪、指定Tシャツと短パンに身を包んだ彼女らがこちらを見た


隅っこの空いた棚を借りジャージに着替える
着替え終わった頃には誰もいなかった
体育館にも誰もいない。




耳を済ませると外から声がした。





外か。



もう挨拶は済んでいるようだった
皆が体育座りで先生の話を聞いている


t「遅れて、すみません。」

軽くお辞儀をして列の後ろについた
「三、Tシャツ短パン忘れたのか?」

体育教師が呼び止めた
t「いえ、中に着てます。」
皆その格好なのに、私は長袖長ズボンだからだ



「うちでは今の時期はよっぽどの事情がない限りTシャツ短パンで授業を受けてもらっているんだ。」
女子たちの視線も冷たい
t「よっぽどの事情があるので脱げません。」



女は言い放った。
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