Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
七十二時間

豊side-

俺と母、睦月の両親の四人で手術室に入る睦月を見送った。

「今から数十分後には豊君も父親だな…」

「お義父さんはお爺ちゃんですよ…」

「お爺ちゃんか…」

「・・・私の娘ながら…良く頑張ったわよ…」

「莉真…俺達にとっては初孫だな…」

「そうですね…珀斗さん」

立ち合い出産するとか色々と二人で考えていたけど・・・
結局、俺は最後まで睦月に任せっきりになってしまった。

「おいっ!?産まれたか??」

父が急いで俺達の所に駆け込んで来た。

「今…手術室に入ったばかりだ…父さん」

「そうか…まだか…」

俺は父にソファを譲り、座るよう促した。

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