Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~

夏の雨

「チェンジしようぜ。豊」

「チェンジ？」
千里さんの申し出に豊は首を傾げた。

「パートナーチェンジだ…」

「はぁ？」

「豊お前と睦月で炭取りに行ってくれ」

「・・・千里さん！？」
私は千里さんの提案に目を円くした。

「元妻だけど…お前ら…嫌いで離婚したワケじゃないだろ？違うか？豊」

「千里さん…摩弥さんの前で…それは言わない方が…」

「いいですよ…私…御堂さんと待ってます」

「と言うワケで頼んだぞ…」

「・・・」

私と豊は二人でコテージを管理する建物に行って、予め予約していた炭と食材を取りに行った。

建物までは徒歩で十五分位。

「千里さんと摩弥さん…二人してていいの？」

「何で？」

「千里さん…結構女たらしよ・・・」

「何？お前…千里さんに浮気されたのか？」

「あ…浮気はまだされてないけど…」

「まぁ、俺的にも余りお勧めできる相手じゃないけど…」