ロマンスフルネス 溺愛される覚悟はありますか?

「護身用のアラームが作動したんですよ」


「…?」


「負荷がかかると切れて鳴るしくみになっているんです。あなたは危なっかしいから、離れていても守れる手段が欲しくて」


チェーンを触ると蝶の形をしていた背中の飾りが切れている。このネックレスが助けを呼んでくれたんだ。

それに、夏雪が贈ってくれたプレゼントにそんな意図がこめられてたなんて。隠れた優しさにまた涙が溢れる。


「今日は時間が空いてあなたに会いに来たのですが、アラームが聞こえてまさかと思って…間に合って本当に良かった」


夏雪が微かに笑顔を浮かべた。泣きじゃくりながら何度も「ありがとう」と伝えると、その度に頭を撫でてくれる。

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