いつか、君の夢を見た。【完】



なんだ、その″お別れ″みたいな挨拶は。


冗談じゃねえよ。



「待てよ。ずっとこっちの世界にはいれないのかよ?」



俺は、後ろを向いた朝夏の手を取った。


朝夏の腕は白くてほっそりしていて、もっと力を加えようものなら、ポキッと折れてしまいそうだった。



「ごめんね。1週間だけって決まりなの」



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