行き着く先は・・

••聡吾


まさか、そのお世話になった方が
こんな若い女だとは······
思っていなくて、呆れてしまった。

どんな手を使って、
父に取り入ったのか······と

女は、俺を見て頭を下げたが
俺にまったく興味がないように
俺に関わって来なかった。

寝てるか、本を読んでいるか
パソコンをうっているか

その横顔は、真剣で
たまに、フッと笑ったりと
さまざまだった。

次に目を覚ますと
もう、成田に到着する所だった。
女は、パソコンを片付けて
降りる準備をしていた。

到着ゲートに行き手続きをしてでると、
女の元には
別の女とスーツを着た男性がいた。

サングラスをかけた俺に
女は頭を下げて
待っている二人の元へ
「お帰り、希空。」
「お帰りなさい、Noaさん。」
「ただいま、ひかり。
ただいま戻りました、東さん。」
「急がせてすみませんでした。
記事読ませて頂きました。
訂正は、ありませんので
このまま、写真も使わせて
いただきます。」
と、言われて
「ほんとですか。良かった。
飛行機の中で書いたのです。
イタリアに行って良かった、本当に。
東さん、宜しくお願い致します。」
と、言うと
「茜さんも待ってるから、帰るよ。」
と、ひかりに言われて
「うん、少し眠りたい。」
と、言うとひかりも東さんからも
笑われて、もぅと思いながら
出口に向かう。

でも、あっと、思い
「あの?このまま、イタリアへ?」
と、修吾さんの知り合いの方に
訊ねると
「いや、仕事をやる。」
と、言った。

初めて話したが
ひかりと東さんは、どなた?
と、言った感じだったので

「イタリアで、お世話になった方の
知り合いの方なの。」
と、言うと東さんが
「では、ご一緒に」
と、誘い、ひかりも了承したので
一緒に空港を後にした。

彼が二列目に
私達は、三列目に乗り。

ひかりとワイワイ話しながら帰った。

彼は、アマン東京に宿泊すると
言うことで、そちらで降りた。

私は、
「修吾さんに今から
到着の連絡します。
本当にありがとうございました。」
と、言うと彼は
「俺は、なにもしてない。」
と、言ってから
アマン東京に入って行った。
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