行き着く先は・・

••頑張ったんだな


ひかりにその夜
聡吾さんの話をした。

ひかりは
「ちょっと、待って。まって。」
と、言って調べていた。

イタリア・秋山 聡吾で。
« Sogo »
「めっちゃ、売れてる人だよ。
凄い人気だよ。

それに、秋山 修吾って
かなりの資産家だよ
会社やホテルやレストランとか
沢山持ってるよ
希空、凄い人とお知り合いになったね。」
と、呆れられた。

自分でもびっくりしていた。
修吾さんは、そんな感じの
人ではなく、優しい方だった。

次の日も
聡吾さんは、店にきて
私は、みんなにばれないか
ヒヤヒヤ、ドキドキしていた。

聡吾さんが
「明日戻る。
食事でもしないか?」
と、言われて
「はい。ご一緒させて下さい。」
と、言って
待ち合わせをする事になった。

今日は、居酒屋で個室にした。
聡吾さん行ったことないかもと
聡吾さんは、体を折り曲げて入ってくるから
おかしくて笑ってしまった。

それからは、色々注文して
お酒も飲んだ。
聡吾さんは、居酒屋のメニューが
珍しく色々つまんでいた
アルコールも酒や焼酎とかに
驚いていた。
「でも、聡吾さん、日本語上手ですよね?」
と、言うと
「お袋に教わったし
イタリアの日本語学校に通っていた。」
と、言った。
「だから、上手なんですね」
と、話すと
聡吾さんが、
「花屋をメインにしていくのか?」
とか、色々訊いてきたりするから

本当は、製薬会社に入りたくて
がむしゃらに勉強した話をすると
「なぜ、今はやってないのか?」
となり、私は聡吾さんに簡単に
話した。
聡吾さんは、眉間に皺を寄せながら
黙って話を聞いてくれた。

だけど、そのお陰で
花や記事の楽しみや面白さを知る
事ができたと話した。

聡吾さんは、いきなり私の頭を
撫でて
「頑張ったんだな。」
と、言ってくれて
私は、それにほっとしたのか
涙が溢れてしまい
聡吾さんに抱き締められた。
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