医学探偵S
「わかりました。とりあえず、こちらへどうぞ」

和都は二人を相談室に案内する。そして、隣の部屋でデスクワークをしていた結弦の肩を叩いた。

「君、帰ったんじゃなかったのか?」

意地悪に笑う結弦に「そんなことどうでもいいので、とりあえず来てください!」と言って相談室まで引っ張る。相談室のソファに二人が暗い顔で腰掛けていた。

「お待たせしました。相談をお聞きします。志摩です」

志摩が二人の前に腰掛け、和都が二人にお茶を出す。すると、女性が「この子を見てください」と言い赤ちゃんを見せた。和都の頬が緩む。

「可愛い!女の子ですか?男の子ですか?」

「女の子です。まだ生後二ヶ月なんです」

女性はそう言った後、悲しげな顔に変わる。男性が口を開いた。

「僕の血液型はA型です。彼女はAB型。でも、生まれてきたこの子はO型なんですよ」

その言葉に和都は目を見開く。A型とAB型の間にはどう考えもO型の子どもは生まれないはずだ。
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