瞳には雫を,唇には歌を,この世界に祝福を。

ハルーシネイションの溢れる世界

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私は,生まれた時から1人ぼっちだった。

私の親は,私を孤児院の前に置いて,逃げたらしい。

つまり,生まれたての私を捨てたのだ。

多分,私の親はお金がなくて,育てられなかったのだろう。

まぁ,しょうがない。

私の母国は,子供を捨てることはそこまで珍しくはない。

小さな国だったから,そういうことは多かった。

……そこまでは良かったのだ。

そう,孤児院の先生も私を育ててくれた。

愛情はたくさんもらえなかったけど,私を大きくなるまで育ててくれた先生には,感謝しても仕切れない。

そう,幸せだった。

でも,そのあと。
私には新しい家族ができた。

『おとなしい子がいいわ。』
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