線香花火が落ちたキミ
驚いて顔を上げた。
瞬間に自分の顔の頬が上がるのが分かった。
そこには、スリットの入ったタイトスカートに、
前髪をかきあげてる髪の長い女性。
あの居酒屋にいた、女性に違いないだろう。
「?あ、落ちちゃった…」
「え?」
下を向けば、線香花火はポトリと落ちていた。
「お兄さんさっき居酒屋にいた人じゃないですか?一人で花火なんてオシャレなことしますね」
そう言いながら女性は、僕の前にしゃがみこんだ。
スリットから女性の足が顕になる。
思わず見とれていれば、つかさず、
「お兄さん、エッチな人ね~」
と少しづつ近寄ってくる。
お互いの酒の匂いが分かるほど近くなった所で
女性は、盛大に笑った。
そう、あの引き笑いで。
学生からずっと変わらない。
あの引き笑いで。