【完】#ただいま溺愛拡散中ー あなたのお嫁さん希望!ー

「何するッ!息が止まるかと思ったぞ?!俺を殺す気か?!」

「ひぇ~!そんなつもりはありません!寝ながら泣いていたから、怖い夢でも見たかと思って…!
ごめんなさい、ごめんなさい。」

きゃあー、朝から早々怒らせちゃったよぉ…。

しかし樹くんはぎゅっと私を自分の方に寄せると、真っ白の天井を見上げてぽつりと話し始めた。

「夢を見ていた…」

「やっぱり!私も時々あるんですよねぇ~!すっごい怖いゾンビに追いかけられたり、高い屋上から落ちて行ったり!
そういう夢を見たら気が付けば泣き叫んでいます!」

体をブルブルと震わせると、樹くんはフッと小さく笑い私の頬へとキスをした。
ひぃ!朝からそんな反則な…!

思わず真っ白のシーツの中に顔を隠す。こそっとそこから顔を出すと、樹くんはこちらを向いて穏やかに微笑むのだ。

そんな顔をされちゃったら、キュンキュンしちゃうよ…。

「あのー…昨日の事なんですが」

「昨日の事?」

「ええ、あんなに大胆に私を抱いて。
あんなに激しく抱かれたのは初めてなので、壊れてしまうかと思いましたよ。
昨日の樹くんは本当に大胆で、私の自慢のEカップに何度も何度も」

「だからよくもまあそんな言葉恥ずかしげもなく言えるものだ。君には呆れる」

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