今日から不良王子と同居します。
「いやえっとそうじゃなくて、俺が言いたいのは……」


そうだよね、さすがに1週間は長いもんね。


ストレスがたまったら身体にも悪いだろうし、なにか対策を考えてあげないといけないな。


「玲生くん、ごめんなさい。私、鈍感だから気が付いてあげられなくって。ストレスたまってるよね?」


「うーん、ストレスどころかいろいろたまってるけど。いや、俺が言いたいのは少しでも音葉さんに癒してもらいたいなーってことで」


「わかったわ」


「え、ほんとにわかってる?ほんとかな、いやな予感しかしないけど」


彼はなにを心配しているのか、疑わしそうに私を見る。


「わかってるわよ、温水プールなんてどうかしら?お邸の別棟にあるんだけど準備してもらうわ」


「え、プール?いいの?音葉さんと?」


「うんっ待ってて。ばあやに言ってくる」


「やった」


彼は嬉しそうに万歳してその上ガッツポーズまでしてる。


無邪気に青い瞳を輝かせていて可愛らしいいなって思った。


ストレス発散にプールって我ながら、ナイスアイデアかも。


私は、意気揚々とばあやのもとへ走って行った。


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