死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「庇う訳ねぇーだろ?」


璃羽都は3人に冷たく言い、


「遥輝、こんなヤツらに構ってる時間はねぇー。さっさと行くぞ。」


璃羽都は夜宵達に言い放つと


「未雨も行くぞ。」


その言葉を聞いて私は慌てて教室から出て、璃羽都達と一緒に病院に向かった。


「少し言い過ぎたか?」


「別に。ってか、お前分かってたろ?」


璃羽都と遥輝は意味わからない会話をさっきからしている。


まぁ、私は興味がないから良いけど…。


でも…あの3人をそのままにしていて良かったのか…。


しかも、遥輝って思ってたより怖かった。


夏那はわかってて遥輝と付き合ってるのだろうか…。


「で、美月は大丈夫だったわけ?」


私が考え事をしていると遥輝が突然聞いてきた。


「ギリギリで蒼弥が助けたみたい…。けど、」


「けど?」


「身体が傷だらけだった…。」


私が下を向いて言うと


「やっぱりもう少し言っとくべきだったか?」


遥輝は少しイライラ気味だ。


「でも…夏那みたいにならなくてよかった…」


へぇっ?


今…


「はる…」


今のことをもう1回聞こうとした時だった。


「遥輝!!美月は?!」


なんて声が。


この声は…


「…夏那?」


と思い振り返ると


「やっほ〜…って、それより美月は?!」


夏那がここにいる理由は美月を心配したからなのだろう。


「夏那、落ち着けって。美月なら大丈夫だってさ。」


遥輝が言うと


「よ、良かったぁ…」


なんて夏那はしゃがみこんだ。


「夏那?!」


「…大丈夫だよ?」


近寄ろうとする私に言うけど…


この顔色は結構…


「でも…」


と話そうとした私に


「大丈夫!!ね?ほら、早く美月のとこに行こ?」


そう言って歩き出す夏那。


夏那?


夏那が苦笑いをしているように見えたので遥輝を見ると


「…」


遥輝も酷い顔をしていた。
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