愛は惜しみなく与う⑦
結婚すれば
志木がナースコールで呼んだ後、直ぐに医者来た。

そしてちゃんとみんなを見れば……


個室の部屋に大人数がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。


「東堂さん!!何か身体でおかしなところはありますか?」


医者に言われた。
あたし、東堂さんか。ちょっと笑いそうにった。


先生は持ち直したのが奇跡だと言った。


奇跡なんかじゃないよ


ただ皆んなが生きろって思ってくれてたからやで。それにあたしは応えようとお得意の気合で戻ってきたわけや。


「皆様、今から診察があります。お身体に触るので、外の椅子に腰をかけてお待ち下さい」


医者は部屋でまだ不安そうな顔をしている皆んなを、病室の外に出そうとする。

でもなかなか動かない


「もう大丈夫。あたしの身体や。あたしが1番わかる。もう大丈夫やから、外で待ってて。みんなありがとう」


身体中痛いし、血が足りてないのか、フラフラするし、視界はクルクルと回ってる。

でもそんなん今はええねん


みんな疲れ切った顔をしている
どれくらい待たせたんか知らんけどさ。みんなも色々あったから


「あとでゆっくり話そ」
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