愛は惜しみなく与う⑦

病院に戻れば、部屋の外でうろうろしてる志木さん達。まぁなんとも、楽しそうな顔をしている。

そして何やら薔薇の人達に話しかけられて、普通に答えているとき『結婚』という言葉が飛び交う。


何をどう話したら、そんな話になるのか。


苗字ね。まぁ確かに変わるけど。
そんな中学生みたいな煽りを、いい大人がするのか?

志木さんもテンパってるし謎


杏と結婚?
結婚はまぁ、正直よくわからないけど、一緒に居たいと思うから。

ただ飛躍し過ぎだ。


まだちゃんと気持ちも伝えてないし、それに杏からも想って貰わなきゃ成立しない。



俺が想うだけなら

いくらでもできるのにな。



そして部屋で薔薇の解散を目の当たりにした。


離れていたところに住んでいる俺たちでさえ、関西の薔薇というチームのことは知っていた。それくらい薔薇は有名だった。

まさかそこの総長が杏で、まさか目の前で幹部たちの集まるところを見られるとは思ってもいなかった。


そして目の前で、本当の解散をした。


なんか凄くて見入ってしまった。


あぁ、本当にすごいチームだったんだなって。
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